医療理念

当院の医療理念は、患者さんの快適な生活のためにお口の健康をずっと維持することです。

  従来の歯科治療は痛くなってから歯科医院に行き、痛みを取り、噛めるようになったら治療が終了します。そのため、しばらくするとまた悪いところができ、再治療を繰り返し、最後は抜歯→入れ歯という経過をたどる事になります。

  昔は寿命も短かったため、入れ歯を入れる頃には寿命を迎えていました。しかし、平均寿命80年を超え人生100年時代と言われる現在では、60歳前後から入れ歯人生が始まったとして残り40年もあるのです。そして、ご存じのように入れ歯での食事は味気なく、おいしく食べられない…。

  このような背景から「一生ずっと自分の歯で食事をし快適な生活をしたい」と希望する患者さんが増加しています。

歯を失う原因はほとんどが歯周病とむし歯です。特に、40歳を過ぎますと歯を失う原因は歯周病がトップとなります。ですから、歯周病とむし歯で歯を失うことがないようにすれば一生自分の歯を残すことは可能です。

皆さんは驚かれるでしょうが、予防の先進国であるスウェーデンやアメリカ合衆国の歯科医師の間では、歯周病やむし歯は本来はまれな疾患であると言われています。私もそう実感しています。

  実は歯周病やむし歯の原因もほぼわかってきています。また、これらの疾患は進行が比較的遅く初期や中程度の状態ではある程度進行を停止することは可能です。

  しかし、重度になってしまっては抜歯しかありません。また、症状が出るのは重度になって初めて出ます。一般的には皆さん、痛いとか腫れたとか症状が出てから歯科医院に来られるので結果として症状が出てから来られる患者さんは抜歯をすることが多いです。

  そのため、症状の出ない初期や中程度の段階で歯科医院で精密な検査を受け、歯周病とむし歯ができるだけ進行しないようにする予防治療を受け、お口の健康を維持することが最も重要になっています。

  当院では説明を重視して治療を行っていますので、希望される方はぜひ一度来院いただき相談を受けていただければと思います。